本当にあったファームの怖い話〜いちごファーム編〜 その3【オーストラリア編】
みなさん、おはこんばんちは!
ひろとです。
本日のトピックはこちら!
本当にあったファームの怖い話 いちごファーム編 その3
前回は低収入のせいでまさかのレント割れしてしまったところまで
お金がまったく貯まらない、
今回はお金の面とは別の角度から生まれた新たな脅威について触れ
ちなみに便宜上、
では、今回も張り切ってスタート!
ケース2 コーワーカー洗脳事件
仕事を始めて10日が経った。
私の現状はというと、だんだんと仕事には慣れてきてはいるが、
このままではまた今週もマイナスになりそうである。
そんな絵に描いたような地獄の中、
それはやはりコーワーカーの存在が大きいように思える。
コーワーカーは基本的にアジア人しかおらず、
コリアンの子達は基本的に良い子だが、
次にタイワニーズ。
こちらはコリアンほど数は多くないが、国別では2番目に大きい割
こちらも英語力の関係でそこまで深い関係の子はいなかった。
最後に日本人。
数こそ多いとは言えず、自分も含めて5人程度であったが、
みんな良い人で仲がよかったこともあり、
私にとってこの日本人チームこそが、まさに心のオアシスであり、
おそらく、
そのくらいこの日本人チームは自分にとって大きな存在であったの
ある日、いつも通り働いていると、
この怒号の嵐に初日こそ面を食らったものだが、1週間もすればす
そんな怒号の嵐の中、1人の日本人コーワーカーがミスをしてしま
さらにミスはスーパーバイザーに発見されてしまい、
先ほど説明したように、
その姿を例えるのであれば、
言ってしまえば、
しかし、一旦ミスをしてしまうとそうもいかない。
ミスをしたが最後、突如嵐は台風へとランクアップし、
もちろん、怒りという名の最大風速は上がり続けるため、
この日がまさにそれで、
なんとも不憫である。
仕事後、怒られていたコーワーカーに声をかけると、
ただ、
そんなこともあり、
うちのファームが普通なのか、否かを確かめるためである。
一通りの説明を終え、友人の言葉を待っていると間髪入れず友人はうちのファームは異常だと言い放った。
収入の問題もさることながら、特筆すべきはその雰囲気。
友人曰く、
さらにあまり休憩を取れないことも伝えると、それはありえないと一蹴されてしまった。
どうやら私はハズレのファームを引いてしまったらしいと、この時ようやく気がついた。
友人には早くファームを変えた方がいいと言われたが、
翌日。
いつも通り職場に行くと、そこにはいつもと違う風景が横たわっていた
なんと、スーパーバイザーがいないのだ。
どうやら、スーパーバイザーは今日来ないらしい。
こんなことは仕事を始めて以来、経験のなかったことだが、
まさに台風一過の面持ちとはこのことである、と私は思った。
昨日までいた台風はまるで嘘だったかのように姿を消し、気分は台風一過の後に訪れる気持ちの良い晴天のごとく、
この雰囲気は仕事開始後も変わらず、1日穏やかな雰囲気で仕事を
もちろん、
仕事後、昨日怒られていたコーワーカーに話しかけると、
こんな風に毎日働ければなあと思ったが、
翌日、やはりというか当然の如く、スーパーバイザーは来ており、
それでもなんとかミスせぬよう努め、
そんな日が何日か続いたある日。
またスーパーバイザーが来ない日があった。
台風一過再びである。
コーワーカーの気持ちはひとつであった。
私も日本人のコーワーカー達とその喜びを分かち合っていると、
その子は日本人の女の子であった。
基本的に優しい子でよく喋る子の1人であった。
その子の様子が何かおかしい。
なんとなく、この状況にイライラしているように見受けられる。
私は意を決して話しかけてみることにした。
今日、スーパーバイザー来ないって!やったね!
「ふーん、そうなんだ。」
やっぱりスーパーバイザーいると雰囲気悪いからね。
「うーん、どうだろうね。」
え?なんで?
「いや、なんでもない。仕事行こっか。」
このような会話を交わし、私達は仕事をスタートした。
結局、この日も和やかな雰囲気の中、仕事を終えた。
明日もこんな日になればなあなどと、
すると、翌日まさかの展開が続く。
なんと、この日もスーパーバイザーがいなかったのだ。
私は喜んだのも束の間、すぐに例の女の子を探した。
例の女の子の様子が気になっていたのだ。
私は例の女の子のもとに駆けつけ、
今日もスーパーバイザーいないって!
「え?ほんとに?そっか。」
なんで?嬉しくないの?
「うーん、こんなこと言いたくないけどさ。
え、そうかな?うーん、まあたしかにたまに話してる子とか、
「そうなんだけど、ああいうの見てるとこっちまでやる気失くすからやめてほしいんだ
その子はそう吐き捨ててその場を立ち去ってしまった。
なんと、
これは予想だにしていなかった状況だった。
ただ、あの子の言い分は理解に苦しむ部分があった。
なぜ、スーパーバイザーの肩を持つような発言をしたのだろうか。
たしかにサボるのは良くないが、
そんなこんなでその日の仕事は平和に終わった。
さらに翌日。
なんと、この日もスーパーバイザーがいなかった。
どうやら、体調を崩していると風の噂で聞いた。
この日も穏やかな雰囲気で仕事ができると安堵していたのも束の間
今日はみんな喋らずちゃんと働こうね!
スーパーバイザーいないからってだらだらやるのよくないから!
そう吐き捨てると、すたすたと先に立ち去ってしまった。
なんだこの状況は?と周りにいたワーカー達が立ち止まり、
私は少し事情を知っていたので、
なんとなく、少しぴりついた雰囲気の中仕事がスタートした。
ただ、そんな雰囲気も長く続かず、
そんな折、突然それは怒った。
みんなちゃんと働いてよ!
例の女の子が叫んだのである。
何事かと全ワーカーの動きが止まる。
こんなだらだらしてちゃダメじゃん!
そう、まくし立てながら怒りを露わにする女の子を、
なぜそんなに怒る必要があるのか?
すると、隣にいた日本人のコーワーカーがこう呟いた。
たぶん洗脳されちゃったのかもねえ。
「え?なんて?」
いや、洗脳されちゃったんだよあの子。
「洗脳?」
前はあんなかんじじゃなかったもん。
「そうなんだ。」
たぶんこのおかしい状況が当たり前になり過ぎたのと、
「え、そうなの?」
仲良いんだよね、あの子とスーパーバイザー。で、
「うーん、そうなんだ。」
洗脳?
そんなことがあるのだろうか。
確かに人はありえない状況が続き過ぎると、
それにしても、
もしや、と私は思った。
もしかすると、
ワーカーとスーパーバイザーが付き合いだすというのは、
そうであれば、すべて合点がいく。
スーパーバイザーの彼がいない今、
それから、
もちろん、休憩も許されることはなかった。
スーパーバイザーがいないのに、
仕事後、少しその子と話してみることにした。
おつかれ。あのさ、べつにあそこまでする必要ないんじゃない?
「なんで?雑談したり、
んー、でも稼ぎが減るのはその人の問題なんだから、
「前も言ったけど、私はあの雰囲気が嫌なの。だから、
んー、たしかにそうなんだけど。
そう言われてしまうと私は何も言うことができない。
結局、この女の子とは最後まで折り合いがつかなかった。
翌日以降、この女の子は全ワーカーと一定の距離を保ち、
私はなんとなく、寂しい気持ちになってしまった。
私はまだここで働き始めて日が浅いが、
こんな言い方はなんだが、
そんなコーワーカーの1人にあんなことを言われるのは、
たしかにあの子が言うことは正しい。
ただ、
そんなもやもやした気持ちのまま、ようやく2週目が終わった。
2週目もやはり、というか当然の如く、
あの日以降、私達日本人チーム間にはなんとなく、
しかも、それを払拭することはもうできないようにも思えた。
前はあんなに仲良かったのになあ、と1週間前の記憶を遡る。
1週間前のことがすごく前のことのように思えるのは、
2週目の稼ぎもマイナスで終わり、
そして、さらに事態は悪化の一途を辿ることになる。
この不安定な状態に追い討ちをかけるようにある事件が起こるのは
この事件が決定打となり、私はこのファームを去ることになる。
文字通り死にかけたこの事件の模様は次回またお送りすることにす
次回 ケース3 運転接触未遂事件
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ファームの相談受付中です!
LINE ID hiroto901219
Twitter @hirotomelbourne
記事が役に立った、
⬇️⬇️⬇️