僕だけが知らぬ街

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本当にあったファームの怖い話〜いちごファーム編〜 その2【オーストラリア編】

みなさん、おはこんばんちは!

ひろとです。

本日は前回に引き続き、こちらのお話についてお送りします。

 

本当にあったファームの怖い話 いちごファーム編 その2

 

前回は初日12時間働いたにもかかわらず、$20しかもらえなかったところまでお話しました。

hiroto901219.hatenablog.com

 

こんな普通ではありえない事態が巻き起こる中、当時のA君はまだこのファームに対して強い疑念を抱いているわけではありませんでした。

 

しかし、その疑念が確信に変わる衝撃の事件が次々と巻き起こります。

ということで、今回はA君がファームを去るまでの1ヶ月弱の間に巻き起こった衝撃の事件について、1つずつ詳しくお送りしていきます。

 

ちなみに便宜上、あたかも私が体験したかのように書き綴りますが、あくまでも私の友人のA君のお話なので、あしからず。

 

では、今回も張り切ってスタート!

 

 

 

ケース1 いちごファーム◯◯割れ事件

 

衝撃の仕事開始初日から、早いことに1週間が経った頃、まだまだ仕事に慣れたとは言い難い状況が続いていた私であったが、だんだんとここの仕事の流れや雰囲気が掴めて来たので、ここに綴ることにする。

 

まず、仕事内容に関して。

基本的に歩合の仕事というのは、その人がどれだけ早く動けるかによって稼ぎが決まるので、基本的に稼ぎは私の働き次第である。

しかし、1週間やってみて1つわかったことがある。

それは週に$1000稼ぐなど到底不可能であるということだ。

 

この1週間、私はスピードに重きを置いたスタイルで精一杯働き続けたが、貰えた給料は平均で$30ほどであった。

さらに周りを見渡しても$100を超えるものは誰1人おらず、1番早い者であっても$50から$60程度あると推測できる。

ここで求人広告の内容についてもう一度考えてみたいのだが、あの広告はワーカー全員の平均収入が$1000という触れ込みだったため、多くの人は全員が$1000前後の稼ぎを貰えると思ってしまうようなものだったが、どうやらそれは真っ赤な嘘だったようだ。

というより、むしろあれはそのようなミスリードを誘った内容の誇大広告であった可能性が高いと思われる。

 

ただ、今がシーズン初めであり、まだ収穫できない実がほとんどであるため、その分収入が減っているという事実もたしかにある。

しかし、そこを加味したとしても到底全員が週に$1000は稼げそうにないように思えた。

 

次に職場の雰囲気。

歩合の仕事は先にも言ったように自分の働き次第で収入が変わる。

ということは、ある程度そのワーカーに仕事のペースは委ねられている部分がある

しかし、ここは常にスーパーバイザーが目を光らせ、全ワーカーを急かしている。

少しでもペースが遅れれば怒られ、何かミスをしようものならば怒号の嵐。

長らく生きてきて、こんな職場は見たことも聞いたこともない。

こんな雰囲気での仕事が週に6日、計60時間ほど繰り返されるのだから、それはもう文字通り地獄である。

こんな地獄から一刻も早く抜け出したい私の様は、まさに阿鼻叫喚の一言に尽きるが、知っての通りセカンド取得には88日以上の勤務が必要不可欠なため、私の地獄ライフはまだ当分続きそうである。

 

最後にピックアップフィーについて。

自分を含め多くのワーカーはファーム所有のシェアハウスからワゴンに乗って毎日通っているわけだが、その送り迎えにお金が発生することがわかった。

これはガソリン代に当てられるそうで、片道$7、往復で$14うことになっている。

当然のことながら、これは休みの日以外は取られるので、以下の図式が成り立つことになる。

 

$14×6日分=$84

 

ということで、毎週$84のピックアップフィーが出ていくことになり、さらにそこに$110/週のレントが発生するため、計$194が毎週お財布が出ていく計算になる。

 

ん?

 

週に$194が出ていく?

 

ここで私は驚愕の事実にようやく気付いたのである。

鋭い読者の方はもうお気づきの方もいるかもしれない。

 

もう一度私の週の平均収入額を思い出してみて欲しい。

私のこの1週間の収入は平均$20から$30である。

初日はみなさんがご存知の通り、$20であったが、翌日以降はだいたい$30であった。

ということで、以下の図式が成り立つことになる。

 

$20+$30×5日分=$170

 

あれ?

 

ということはである。

以下の図式も成り立つことになる。

 

$170-$184=-$14

 

あれれ?

 

マイナス!!!???

 

週に60時間働いてマイナス!!!???

 

そうなのである。

こともあろうに、週にこれだけ働いているのにもかかわらず、収入はマイナスになってしまっていたのだ。

 

さらにである。

仮に来週以降の収入もほぼ同じだと仮定しよう。

その場合、当然来週以降もマイナスが続いていくので、働けば働くほど稼ぎがなくなっていくという可能性も十分に考えられるのである。

なんという地獄のシステム。

蟻地獄に落ちた蟻は動けば動くほど底へ落ちていくと言うが、まさか自分がその蟻になる日が来ようとは。

 

とりあえず、である。

何が何でも週に$184以上稼がなければいけない。

それでなければ、セカンドどころの話ではない。

来週は必ず$184以上稼ぐと心に深く誓い、その日は床についた。

 

ちなみに後にわかったことだが、これを俗に言うレント割れというらしい。

稼ぎがレントを含む固定費に満たない場合に使う言葉である。

どうやら、このファーム以外でもこのような悪条件のファームが存在するようで、そんな被害にあった人たちが生み出した言葉らしい。

 

いちごファームレント割れ事件が発覚したこの頃、ちょうどファームで働き始めて1週間であったが、この時の私はまだどこか楽観的な面持ちでいたのを覚えている。

これから続く事件のことなど露知らず、そのうちなんとかなるものだと思っていた。

 

しかし、これはまだ地獄の入り口に過ぎなかった。

まさか、あんなことになろうとは。

 

 

次回予告

 

働けば働くほど所持金が減るという、地獄のシステムにようやく気付いたA君とコーワーカーたち。

そんな地獄ライフ真っ只中なワーカーたちの心の拠り所は、セカンド獲得という希望の光と、ワーカー同士の結束という友情だけであった。

 

しかし、ファーム猛威はさらに加速し、A君たちワーカーに牙を剥く。

ファームという名の脅威が奪うのは、何もお金だけではなかったのだ。

 

A君たちはこれ以上何を失えばいいというのか?

果たして、ワーカーたちの運命は?

 

次回 本当にあった怖い話〜いちごファーム編〜 その3

ケース2 コーワーカー洗脳事件 

hiroto901219.hatenablog.com

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

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